妖怪一覧
日本各地に伝わる妖怪を、画像を交えて紹介しています。
- あ -
あかなめ
【垢嘗】
あぐばんば
あそびび
【遊火】
あまめはぎ
あめふりこぞう
【雨降小僧】
いっぽんだたら
【一本ダタラ】
いつまで
【以津真天】
イワポソインカラ
いんか
【陰火】
うわん
えんえんら
【煙々羅】
おおてんぐ
【大天狗】
おしろいばばあ
【白粉婆】
おとろし
オハチスエ
おんもらき
【陰摩羅鬼】
- か -
がごぜ
かまいたち
【鎌鼬】
かめおさ
【瓶長】
からすてんぐ
【烏天狗】
きょうこつ
【狂骨】
くちさけおんな
【口裂け女】
ぐひん
【狗賓】
くらやろう
【鞍野郎】
けうけげん
【毛羽毛現】
こだま
【木霊】
ころうか
【古籠火】
コロポックル
- さ -
ざしきわらし
【座敷童子】
しろうかり
【白うかり】
じゅもっこ
【樹木子】
- た -
たたりもっけ
たてくりかえし
タンタンコロリン
ちょうちんおばけ
【提灯お化け】
つちぐも
【土蜘蛛】
- な -
なまはげ
ぬっぺっぽふ
ぬれおんな
【濡女】
のづち
【野槌】
のぶすま
【野衾】
- は -
はぢっかき
ばっかんにゅうどう
【馬肝入道】
ははきがみ
【箒神】
びしゃがつく
ひとだま
【人魂】
ひゃくもく
【百目】
ひょうとく
ふたくちおんな
【二口女】
ホヤウカムイ
- ま -
まよいが
【迷い家】
みこしにゅうどう
【見越し入道】
みのわらじ
【蓑草鞋】
みぞこしてんぐ
【溝越天狗】
ももんじい
【百々爺】
- や -
やなり
【家鳴】
やまおとこ
【山漢】
やまびこ
【山彦】
やまわらわ
【山童】
ゆきおんな
【雪女】
ようこ
【妖狐】
よなきいし
【夜泣き石】
- ら -
らいじゅう
【雷獣】
ろくろっくび
【轆轤首】
あかなめ
【垢嘗】
古い屋敷などに住み、風呂場にあらわれる。長くのばすことができる舌で、風呂場の壁や桶についたアカをなめる。人間に危害を加えることはあまりないという。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★★★
出没地域:全国各地
あぐばんば
頭に大きな口があり、人間をおそうとこがある。囲炉裏の灰の中にひそみ、灰にいたずらをする者がいると、とつぜんあらわれる。
妖力
★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★
出没地域:東北地方など
あそびび
【遊火】
空中をただようあやしい炎。霊や怨念が火に転じたもの。ただよいながらいくつかに分かれたり、またくっついたりする。不気味ではあるが、無害であるという。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:四国地方など
あまめはぎ
寒い季節に人家に押し入り、囲炉裏やこたつに長い時間あたっているとできる「あまめ(火ダコ)を包丁ではぎとりにくる。なまはげににている。
妖力
★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:中部地方など
あめふりこぞう
【雨降小僧】
中棒のない傘を頭からかぶり、提灯を持ってあらわれる。雨の神につかえていて、雨を降らせることができるという。
妖力
★★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★★
出没地域:東北地方など
いっぽんだたら
【一本ダタラ】
イノシシのような体に大きなひとつの目と一本の足をもつ。山奥に住み、大きな足跡を残しながら飛びはねるように移動する。
妖力
★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★★★
出没地域:中部地方、近畿地方、中国地方など
いつまで
【以津真天】
くちばしのある人間のような顔に、ヘビのような体、大きな翼、足にするどい爪をもつ。長い間、始末すべきものを放ったらかしにしているとあらわれ、不気味な声で「イツマデ、イツマデ」と鳴く。
妖力
★★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
イワポソインカラ
大きな目玉のような妖怪で、山中の岩場に住む。人間に興味をもち、岩のすき間から観察する。ときには悪さをすることもある。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★★
出没地域:北海道など
いんか
【陰火】
幽霊や妖怪があらわれるときや、その前に、どこからともなく浮きあがる火の玉。熱はなく、ものを燃やすことはない。亡者の魂や怨念が生じたもの。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★★
出没地域:全国各地
うわん
古い屋敷や山道にひそみ、人間が通りかかると「うわん」と奇声を発して驚かせる。気をぬいていると命をうばわれてしまうという。
妖力
★★
危険度
★★★★
遭遇頻度
★
出没地域:東北地方など
えんえんら
【煙々羅】
さまざまな姿にかわりながら空中をさまよう、煙のような妖怪。ぼんやりと無心な状態でなければ見ることができない。
妖力
★★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:全国各地
おおてんぐ
【大天狗】
特別にすぐれた力をもった仏僧や修験者が、死後に転生し大天狗になるといわれている。強い神通力をもち、配下にさまざまな位の天狗を従える。霊山をすみかとしている。
妖力
★★★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:全国各地
おしろいばばあ
【白粉婆】
破れ笠をかぶり、顔に白粉をぶ厚くぬった婆。雪道でも徳利をさげ、杖をつき、酒を求めて歩きまわるという。
妖力
★★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:中部地方、近畿地方など
おとろし
神社やお寺で不心得者やいたずらをする者をみつけると、とつぜん落ちてくる。全身が長い髪でおおわれている。
妖力
★★★
危険度
★★★★★
遭遇頻度
★★★
出没地域:全国各地
オハチスエ
全身が毛でおおわれていて、魚の皮でできた衣服をまとっている。空き家に忍びこみ、住みついてしまうらしい。
妖力
★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★
出没地域:北海道など
おんもらき
【陰摩羅鬼】
亡者の気が化けた怪鳥。眼光はらんらんとひかり、羽をふるわせて甲高く鳴く。口から炎をはいて威嚇する。
妖力
★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★★★
出没地域:近畿地方など
がごぜ
僧侶のようなすがたをした人食い鬼の一種。あごの力がとても強く、骨をもかみ砕く。お寺や神社の屋根、鐘楼の近くにあらわれる。
妖力
★★★
危険度
★★★★
遭遇頻度
★
出没地域:中部地方、近畿地方など
かまいたち
【鎌鼬】
寒い時期につむじ風にまぎれてあらわれ、カマで獲物を切りつける。動きがとてもすばやく、傷をうけたことも気づかないことが多い。なぜかその傷口からは血が出ない。
妖力
★★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:東北地方、中部地方、近畿地方など
かめおさ
【瓶長】
長い年月を経た水瓶に魂がやどった付喪神(つくもがみ)。瓶の中はいつでも水が満ちていて、その水をあやつることができるという。
妖力
★★★
危険度
★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
からすてんぐ
【烏天狗】
山伏装束に身をつつみ、カラスのような顔をしている。羽毛におおわれた体には翼があり、自在に空を飛ぶことができる。すぐれた神通力をもち、剣術も得意とする。
妖力
★★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★★
出没地域:全国各地
きょうこつ
【狂骨】
井戸に捨てられたがい骨が、怨念によって化けた妖怪。人が近よると、井戸の底からあらわれる。人を襲うためなのか、自分の存在を知らせるためなのかは定かではない。
妖力
★★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★
出没地域:関東地方など
くちさけおんな
【口裂け女】
マスクをした若い女のいでたちをし、口は耳もとまで裂けている。子どもを見つけては「あたし、きれい?」と話しかけ、マスクをとって驚かせる。「ポマード」と続けてとなえると近づいてこないといわれている。
妖力
★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★
出没地域:全国各地
ぐひん
【狗賓】
狼の姿に、犬の口をもつ天狗の一種。天狗としての地位は低いが、山にかかわる人間にとっては信頼関係をもつ必要がある。直接、人間に危害をくわえることはない。
妖力
★★★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:全国各地
くらやろう
【鞍野郎】
馬にまたがるときに使われる鞍に、その持ち主の念が乗り移ったもの。付喪神(つくもがみ)の一種で、紐を手足のように使う。
妖力
★★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
けうけげん
【毛羽毛現】
全身が毛でおおわれている。縁の下などの湿度の高い場所に住み、家のまわりに出没する。その家の者は、体調をくずすことがあるという。
妖力
★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★★★
出没地域:全国各地
こだま
【木霊】
木の精霊、または精霊が宿った木そのものをさす。古いものは神通力をもち、切り倒すとたたりが起きることもあるといわれている。山中の音や声に反応して、気まぐれに同じ音を返すことがある。
妖力
★★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★★
出没地域:中部地方など
ころうか
【古籠火】
長いあいだ火の灯されていない古い石灯籠に、自然に火が灯る。役割を果たそうとしてるのか、単に人間をおどろかせることが好きなのかは不明である。
妖力
★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:東北地方など
コロポックル
体は小さいが、人間によく似たすがたをしている。身のこなしがとても軽やかで、狩りや漁にたけている。集団でシカなどを狩ることもできる。天候の悪い日には、フキの葉の傘をもち歩くという。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:北海道など
ざしきわらし
【座敷童子】
家に住む、子どものすがたをした妖怪。いたずら好きだが、その家に住む人間に幸運がおとずれるという、福の神のような存在。
妖力
★★★
危険度
★
遭遇頻度
★★★
出没地域:東北地方など
しろうかり
【白うかり】
細長い胴体をもつ。4本の指がある手があり、足はない。動きはにぶく、空中を這うようにふらふらと移動する。若者にとりつくことがある。
妖力
★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★
出没地域:全国各地
じゅもっこ
【樹木子】
見た目は普通の木と変わらないが、水分のかわりに生き血を吸って生きている。枝や根を手足のようにあやつり、通りかかった人間をおそうという。
妖力
★★
危険度
★★★★
遭遇頻度
★★★★
出没地域:全国各地
たたりもっけ
うらみをもった霊魂がフクロウに宿ったもの。生前に危害をくわえたり、ひどい仕打ちをした相手を執念深くたたる。無関係なものには無害である。人間の赤んぼうのような声で鳴く。
妖力
★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★
出没地域:東北地方など
たてくりかえし
スットン、スットンと杵をつくような音をたてて歩き、突然転がりながら向かってくることがある。夜道で出会うと、転ばされてしまうことがあるという。
妖力
★★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:四国地方など
タンタンコロリン
カキの実をとらずにずっと放置しておくと、目や鼻、口があらわれ、やがて意思をもつという。夕暮れどきにカキの実をまきちらしながら徘徊することがある。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★
出没地域:東北地方など
ちょうちんおばけ
【提灯お化け】
百年以上前に作られた提灯に霊魂が宿った付喪神(つくもがみ)。人間の言葉をつかうことができる。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:全国各地
つちぐも
【土蜘蛛】
巨大なクモのようなすがたで、計8本の長い手足をもつ。尻から出す糸は強力で、獲物をがんじがらめにして食ってしまう。
妖力
★★★
危険度
★★★★
遭遇頻度
★★★
出没地域:全国各地
なまはげ
出刃包丁と手桶をもって突然、怒声とともに人家にあらわれる。あまめはぎと同様に包丁で火ダコを切りとってしまう。ごちそうでもてなすと上機嫌になるという、見た目とはちがった気のいい一面があるらしい。
妖力
★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★
出没地域:東北地方など
ぬっぺっぽふ
頭と体の区別のつかない、肉のかたまりのようなすがたをもつ。ものがくさったようなにおいを放ち、夜になるとあてもなく歩きまわる。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★★★
出没地域:中部地方など
ぬれおんな
【濡女】
人間に似た顔と、蛇のような体をもつ。水のあるところに住み、いつも髪がぬれている。獲物をひと飲みにしてしまう大きな口をがあり、ねらったものはほとんど逃がさない。
妖力
★★★
危険度
★★★★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:全国各地
のづち
【野槌】
野の精霊が変化したもの。目や鼻などはなく、柄のない槌のような形をしている。深い山などに住んでいて、ウサギやリスなどを襲って食べてしまう。ときには人間を襲うこともある。
妖力
★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★★
出没地域:近畿地方など
のぶすま
【野衾】
夜目がきき、空中を滑空する。ふだんは木の実などを食べているが、ときには人間や動物をおそい、生き血を吸うことがある。
妖力
★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★★
出没地域:関東地方など
はぢっかき
はずかしさのあまりに死んだ魂が化身したもの。丸くて白いからだつきで、地中に住む。めったにすがたを見せないが、何かのきっかけで地上に出てきてしまうと、両手で頭をかかえてしまう。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
ばっかんにゅうどう
【馬肝入道】
大きな鼻と横に広がった耳をもち、黒衣をまとっている。さまざまな毒や薬を使いこなす。重病人をあっという間に治すことができるようだ。
妖力
★★★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★★
出没地域:近畿地方など
ははきがみ
【箒神】
古い箒が化身した付喪神(つくもがみ)。人間にとって有益な存在で、安産の祈願として神とまつられることがある。
妖力
★★★
危険度
★
遭遇頻度
★★
出没地域:全国各地
びしゃがつく
天候の悪い夜道にあらわれる。背後からビシャビシャという湿った足音をたてて近づくが、ふり返ると、すがたをかくしてしまう。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★
出没地域:中部地方、近畿地方など
ひとだま
【人魂】
亡者の体からはなれた魂が変化し、火の玉となったもの。長い尾をひきながら、空中を浮遊する。夜中の墓地などにあらわれる。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★
出没地域:全国各地
ひゃくもく
【百目】
全身に合わせて100の目をもつ。そのうちのひとつは体の外に飛び出し、宙を移動することができる。太陽光を苦手としていて、出歩くのは夜間だという。
妖力
★★★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★
出没地域:全国各地
ひょうとく
いつも頬被りをしている。かまどの日の番をしていたことで、口が前方に伸びた。ヘソから1日に3粒の金を出す。
妖力
★★★
危険度
★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
ふたくちおんな
【二口女】
後頭部におった傷がそのままふさがらずに、第二の口になった。髪の毛を自在に動かすことができ、第二の口で食事をするときは、髪の毛をつかう。
妖力
★★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★★
出没地域:全国各地
ホヤウカムイ
翼のあるは虫類のようなすがたをしている。俵のように太い胴体で頭部と尾が細く、鋭く尖った鼻先は大木をも切りたおす。悪臭をはなち、人間に危害をくわえることもあるが、その悪臭で邪気をはらうこともある。
妖力
★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★
出没地域:北海道など
まよいが
【迷い家】
神出鬼没の幻の家。おとずれたものは家から二度と出られなくなることがある。そこにある日用品などを持ち帰ることができれば、幸運に恵まれるとわれているが、再訪するのはきわめて困難である。
妖力
★★★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:東北地方、関東地方など
みこしにゅうどう
【見越し入道】
巨躯の僧侶のようなすがたで、夜道に突然あらわれる。見上げれば見上げるほど大きくなって、そのまま見ているとおそわれてしまう。頭から足もとに見下げるように視線を移したり、「見越した」「見抜いた」とさけぶと暗やみに消えていくという。
妖力
★★★★
危険度
★★★★★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:関東地方、中部地方、中国地方、九州地方など
みのわらじ
【蓑草鞋】
体が蓑、両足が草鞋になっている。昔むかし、凶作が続くにもかかわらず、年貢をきびしくとりたてられた農民がいた。そのうらみが古い蓑や草鞋に乗りうつり、付喪神(つくもがみ)と化した。
妖力
★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
みぞこしてんぐ
【溝越天狗】
天狗の使い。神通力は弱く、修行中の天狗。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:全国各地
ももんじい
【百々爺】
山奥に住む老人のすがたをした妖怪。夜の町にあらわれることもある。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★★
出没地域:関東地方、中部地方、四国地方など
やなり
【家鳴】
家に棲みつく小型の鬼。天井うらを歩いてきしませることがある。見た目よりも怪力で、集まって家全体をゆらすこともある。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★
出没地域:関東地方、東海地方、近畿地方など
やまおとこ
【山漢】
山中にあらわれる。灰色の肌の毛深い半裸の大男。基本的には人間に友好的で、食べ物などを少しあげると、荷物を運んだり、けが人を背負ってくれたりする。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★
出没地域:近畿地方など
やまびこ
【山彦】
体が毛におおわれた2本足の獣のようなすがたをしている。山や谷の斜面にあらわれて、声や音をまねながら近づいてくるが、害はあたえない。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:中国地方、四国地方など
やまわらわ
【山童】
山奥に住み、カニや木の根などを食べる。人間の山仕事を手伝うこともあるが、いたずらをすることもある。同じくらいの体格のものを見ると、相撲をとりたがる。
妖力
★★
危険度
★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:中国地方、四国地方など
ゆきおんな
【雪女】
白装束を身にまとい、雪のふる夜にあらわれる。人間を見つけると、冷たい息をふきかけて凍えさせ、息をすうときには精気をすいとってしまう。手足は氷のように冷たい。
妖力
★★★★
危険度
★★★★★
遭遇頻度
★★★★
出没地域:全国各地
ようこ
【妖狐】
100年以上生きたキツネはやがて尾がふたつに分かれ、妖力をもつ。さらに長い年月を生きると尾の数もさらに増え、より強い力をもつようになる。
妖力
★★★
危険度
★★★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
よなきいし
【夜泣き石】
霊魂が乗りうつった石。何らかの悲しみを抱えた霊魂なのか、夜になると声をあげて泣く。
妖力
★
危険度
★
遭遇頻度
★
出没地域:関東地方、東海地方、近畿地方など
らいじゅう
【雷獣】
カミナリと同時に空から落ちてくる、鋭い爪をもつ妖怪。妖力が強く、近くにいた者は放心状態になってしまう。トウモロコシを食べると正気に戻るといわれている。
妖力
★★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★
出没地域:全国各地
ろくろっくび
【轆轤首】
首を収縮して、その場にいながら頭部だけを自由に移動させる。ただし昼間はその力が使えない。首が縮んだ状態で、ふつうの人間女性と見分けることは難しい。
妖力
★★★
危険度
★★
遭遇頻度
★★★★★
出没地域:全国各地
「遭遇頻度」は絵本『ようかいろく』シリーズでの登場回数を元にしています。絵本を手にとって、暗やみにひそむ妖怪たちを探してみてください。