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  • ・火に関わりがある
  • ・水に関わりがある
  • ・山や森林に出没する
  • ・神と崇められることがある
  • ・付喪神【つくもがみ】
  • ・人間に有益な場合がある
  • ・人間を襲うことがある
  • ・人間の言葉を使う
  • ・浮遊する・飛翔する
  • ・道具を使う
  • ・体が大きい
  • ・体が小さい
  • すべて
  • あ行
  • か行
  • さ行
  • た行
  • な行
  • は行
  • ま行
  • や行
  • ら行
    あおぼうず青坊主
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    青坊主【あおぼうず】

    額に目があり、法衣をまとっている。気ままに彷徨っては人間の生活の場に姿を見せ、人々を驚かせる。人間を攫ったという言い伝えもある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★★

    あかなめ垢嘗
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    垢嘗【あかなめ】

    古い屋敷などに住み、風呂場にあらわれる。長く伸びる舌で、風呂場の壁や桶についたアカをなめる。直接人間に危害を加えることはあまりないという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★

    あぐばんばあぐばんば
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    あぐばんば

    頭に大きな口があり、人間を襲うとこがある。囲炉裏の灰の中にひそみ、灰にいたずらをする者がいると、とつぜん現れる。

    出没地域:東北地方

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★

    あずきあらい小豆洗い
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    あずきあらい

    小豆洗い【あずきあらい】

    川で小豆を洗う妖怪。小豆研ぎともいう。「小豆洗おか、ヒトとって食おか」と、不吉な歌をうたうことがある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★★

    あそびび遊火
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    遊火【あそびび】

    空中をただようあやしい炎。霊や怨念が火に転じたもの。ただよいながらいくつかに分かれたり、またくっついたりする。不気味ではあるが、無害であるという。

    出没地域:四国地方

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    あまめはぎあまめはぎ
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    あまめはぎ

    あまめはぎ

    寒い季節に人家に押し入り、囲炉裏やこたつに長い時間あたっているとできる「あまめ(火ダコ)を包丁ではぎとりにくる。なまはげににている。

    出没地域:中部地方など

    妖力 ★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    あめふりこぞう雨降小僧
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    雨降小僧【あめふりこぞう】

    中棒のない傘を頭からかぶり、提灯を持ってあらわれる。雨の神につかえていて、雨を降らせることができるという。

    出没地域:東北地方

    妖力 ★★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★

    いっぽんだたら一本ダタラ
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    一本ダタラ【いっぽんだたら】

    イノシシのような体に、大きなひとつの目と一本の足をもつ。山奥に住み、大きな足跡を残しながら飛びはねるように移動する。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★

    いつまで以津真天
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    以津真天【いつまで】

    くちばしのある人間のような顔に、ヘビのような体、大きな翼、足にするどい爪をもつ。長い間、始末すべきものを放ったらかしにしていると現れ、不気味な声で「イツマデ、イツマデ」と鳴く。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    イワポソインカライワポソインカラ
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    イワポソインカラ

    イワポソインカラ

    大きな目玉のような妖怪で、山中の岩場に住む。人間に興味をもち、岩のすき間から観察する。ときには悪さをすることもある。

    出没地域:北海道

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    いんか陰火
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    いんか

    陰火【いんか】

    幽霊や妖怪があらわれるときやその前に、どこからともなく浮きあがる火の玉。熱はなく、ものを燃やすことはない。亡者の魂や怨念が生じたものといわれている。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    うぶめ姑獲鳥
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    姑獲鳥【うぶめ】

    難産で亡くなった女性が転生したもの。長い髪を翼のように使い、飛翔する。気に入った人間には、特別な力を授けることがあるという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★

    うわんうわん
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    うわん

    古い屋敷や山道にひそみ、人間が通りかかると「うわん」と奇声を発して驚かせる。気をぬいていると命をうばわれてしまうという。

    出没地域:東北地方など

    妖力 ★★  危険度 ★★★★★  遭遇頻度 ★

    えんえんら煙々羅
    ×

    えんえんら

    煙々羅【えんえんら】

    さまざまな姿にかわりながら空中をさまよう、煙のような妖怪。ぼんやりと無心な状態でなければ見ることができない。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★★★★

    おおてんぐ大天狗
    ×

    大天狗【おおてんぐ】

    特別にすぐれた力をもった仏僧や修験者が、死後に転生し大天狗になるといわれている。強い神通力をもち、配下にさまざまな位の天狗を従える。霊山をすみかとしている。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★★

    おしろいばばあ白粉婆
    ×

    白粉婆【おしろいばばあ】

    破れ笠をかぶり、顔に白粉をぶ厚くぬった婆。雪道でも徳利をさげ、杖をつき、酒を求めて歩きまわるという。

    出没地域:中部地方、近畿地方など

    妖力 ★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    おとろしおとろし
    ×

    おとろし

    神社やお寺で不心得者やいたずらをする者をみつけると、とつぜん落ちてくる。全身が長い髪でおおわれている。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★★  遭遇頻度 ★★★

    おに鬼
    ×

    鬼【おに】

    頭部に角、口には牙、指には鋭い爪がある。大柄で腕力が強く、とても獰猛な性質をもつ。肌の色はさまざまで赤、青、黒、緑、黄色のものがいるという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★★  遭遇頻度 ★★★★

    オハチスエオハチスエ
    ×

    オハチスエ

    全身が毛でおおわれていて、魚の皮でできた衣服をまとっている。空き家に忍びこみ、住みついてしまうらしい。

    出没地域:北海道

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★★

    おんぶおばけおんぶおばけ
    ×

    おんぶおばけ

    背丈の低いずんぐりとした姿。藪や岩かげから現れ、背中におぶさろうとする。おぶってしまうと、どんどん重くなる。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    おんもらき陰摩羅鬼
    ×

    陰摩羅鬼【おんもらき】

    亡者の気が化けた怪鳥。眼光はらんらんとひかり、羽をふるわせて甲高く鳴く。口から炎をはいて威嚇する。

    出没地域:近畿地方など

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★

    がごぜがごぜ
    ×

    がごぜ

    僧侶のようなすがたをした人食い鬼の一種。あごの力がとても強く、骨をもかみ砕く。お寺や神社の屋根、鐘楼の近くにあらわれる。

    出没地域:中部地方、近畿地方

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★

    かっぱ河童
    ×

    かっぱ

    河童【かっぱ】

    川や池に住む。水の神と信仰している地域もあれば、人を水中に引きずりこむ恐ろしい妖怪とされている地域もある。キュウリが好物という説がある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★★

    かまいたち鎌鼬
    ×

    鎌鼬【かまいたち】

    寒い時期につむじ風にまぎれてあらわれ、カマで獲物を切りつける。動きがとてもすばやく、傷をうけたことも気づかないことが多い。なぜかその傷口からは血が出ない。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    かめおさ瓶長
    ×

    瓶長【かめおさ】

    長い年月を経た水瓶に魂がやどった付喪神。瓶の中はいつでも水が満ちていて、その水をあやつることができるという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    からすてんぐ烏天狗
    ×

    からすてんぐ

    烏天狗【からすてんぐ】

    山伏装束に身をつつみ、カラスのような顔をしている。羽毛におおわれた体には翼があり、自在に空を飛ぶことができる。すぐれた神通力をもち、剣術も得意とする。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★

    ぎゅうき牛鬼
    ×

    牛鬼【ぎゅうき】

    山中や水辺など、いろいろな場所に出没する。二本の角が生えた頭部はウシのよう、体はクモのような姿をしている。

    出没地域:西日本一帯

    妖力 ★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★★

    きょうこつ狂骨
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    狂骨【きょうこつ】

    井戸に捨てられたがい骨が、怨念によって化けた妖怪。人間が近よると、井戸の底からあらわれる。人間を襲うためなのか、自分の存在を知らせるためなのかは定かではない。

    出没地域:関東地方など

    妖力 ★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★

    くさびらがみくさびら神
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    くさびら神【くさびらがみ】

    キノコを司る神。飢えに苦しむ者を見ると、キノコを与えて助けることがあるという。「くさびら」とは、菌のことを指す。

    出没地域:近畿地方

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    くちさけおんな口裂け女
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    口裂け女【くちさけおんな】

    マスクをした若い女。口は耳もとまで裂けている。子どもを見つけては「あたし、きれい?」と話しかけ、マスクをとって驚かせる。「ポマード」と続けてとなえると近づいてこないといわれている。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★

    くねゆすりくねゆすり
    ×

    くねゆすり

    「くね」とは生垣のこと。音を立てて生垣を激しくゆさぶる習性がある。小豆洗いと行動を共にすることが多い。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    ぐひん狗賓
    ×

    狗賓【ぐひん】

    狼の姿に、犬の口をもつ天狗の一種。天狗としての地位は低いが、山にかかわる人間にとっては信頼関係をもつ必要がある。直接、人間に危害をくわえることはない。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    くらやろう鞍野郎
    ×

    鞍野郎【くらやろう】

    馬にまたがるときに使われる鞍に、その持ち主の念が乗り移ったもの。付喪神(つくもがみ)の一種で、紐を手足のように使う。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    けうけげん毛羽毛現
    ×

    毛羽毛現【けうけげん】

    全身が毛でおおわれている。縁の下などの湿度の高い場所に住み、家のまわりに出没する。その家の者は、体調をくずすことがあるという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★★

    こだま木霊
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    木霊【こだま】

    木の精霊、または精霊が宿った木そのものをさす。古いものは神通力をもち、切り倒すとたたりが起きることもあるといわれている。山中の音や声に反応して、気まぐれに同じ音を返すことがある。

    出没地域:中部地方など

    妖力 ★★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★

    ころうか古籠火
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    古籠火【ころうか】

    長いあいだ火の灯されていない古い石灯籠に、自然に火が灯る。役割を果たそうとしてるのか、単に人間をおどろかせることが好きなのかは不明である。

    出没地域:東北地方

    妖力 ★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    コロポックルコロポックル
    ×

    コロポックル

    体は小さいが、人間によく似たすがたをしている。身のこなしがとても軽やかで、狩りや漁にたけている。集団でシカなどを狩ることもできる。天候の悪い日には、フキの葉の傘をもち歩くという。

    出没地域:北海道

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    ざしきわらし座敷童子
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    座敷童子【ざしきわらし】

    家に住む、子どものすがたをした妖怪。いたずら好きだが、その家に住む人間に幸運がおとずれるという、福の神のような存在。

    出没地域:東北地方など

    妖力 ★★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★

    白うかりしろうかり
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    白うかり【しろうかり】

    細長い胴体をもつ。4本の指がある手があり、足はない。動きはにぶく、空中を這うようにふらふらと移動する。若者にとりつくことがある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★

    じゅもっこ樹木子
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    樹木子【じゅもっこ】

    見た目は普通の木と変わらないが、水分のかわりに生き血を吸って生きている。枝や根を手足のようにあやつり、通りかかった人間を襲うという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★★★★

    じんめんじゅ人面樹
    ×

    人面樹【じんめんじゅ】

    人の頭部に似た花を咲かせる木。花に話しかけると笑って返すことがあるが、笑いすぎてしおれてしまうこともある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    たたりもっけたたりもっけ
    ×

    たたりもっけ

    恨みをもった霊魂がフクロウに宿ったもの。生前に危害をくわえたり、ひどい仕打ちをした相手を執念深くたたる。無関係なものには無害である。人間の赤んぼうのような声で鳴く。

    出没地域:東北地方など

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★

    タツクチナワタツクチナワ
    ×

    タツクチナワ

    耳のあるヘビの姿をしている。水面を泳ぎ、河童の近くに出没することがある。

    出没地域:九州地方など

    妖力 ★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    たてくりかえしたてくりかえし
    ×

    たてくりかえし

    スットン、スットンと杵をつくような音をたてて歩き、突然転がりながら向かってくることがある。夜道で出会うと、転ばされてしまうことがあるという。

    出没地域:四国地方など

    妖力 ★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    タンタンコロリンタンタンコロリン
    ×

    タンタンコロリン

    カキの実をとらずにずっと放置しておくと、目や鼻、口があらわれ、やがて意思をもつという。夕暮れどきにカキの実をまきちらしながら徘徊することがある。

    出没地域:東北地方など

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    ちみ魑魅
    ×

    魑魅【ちみ】

    山林の精が化けたもの。人間に遭遇すると、おかしなことをいって惑わせる。突如、襲ってくることもあるという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★

    ちょうちんおばけ提灯お化け
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    提灯お化け【ちょうちんおばけ】

    百年以上前に作られた提灯に霊魂が宿った付喪神。人間の言葉を使うことができる。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    つちぐも土蜘蛛
    ×

    土蜘蛛【つちぐも】

    巨大なクモのようなすがたで、計8本の長い手足をもつ。尻から出す糸は強力で、獲物をがんじがらめにして食ってしまう。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★★★

    てのめ手の目
    ×

    手の目【てのめ】

    目が顔ではなく、手のひらにある。人間の体から骨を抜きとってしまうという、恐ろしい言い伝えもある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★★

    てんじょうくだり天井下り
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    天井下り【てんじょうくだり】

    天井からぶら下がっている。特に危害を加えることはないが、とつぜん現れて驚く相手を見て楽しむ悪癖がある。

    出没地域:中部地方

    妖力 ★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★

    どうのつら胴面
    ×

    胴面【どうのつら】

    頭部がなく、胴体に顔がある。羞恥心がなく、厚かましい性質をもつ。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    とびくら飛倉
    ×

    飛倉【とびくら】

    長い年月を生きたコウモリが転生したもの。火を食い、生き血をすする。夜道で顔に覆いかぶさってくることがある。

    出没地域:関東地方など

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★

    なまはげなまはげ
    ×

    なまはげ

    出刃包丁と手桶をもって突然、怒声とともに人家にあらわれる。あまめはぎと同様に包丁で火ダコを切りとってしまう。ごちそうでもてなすと上機嫌になるという、見た目とは違った気のいい一面があるらしい。

    出没地域:東北地方など

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★

    なりがま鳴釜
    ×

    鳴釜【なりがま】

    頭部は火をたずさえた鉄釜になっている。ときに不思議な音を鳴らすことがあり、その音には未来を占う力があるという。

    出没地域:中国地方

    妖力 ★★★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    ぬっぺっぽふぬっぺっぽふ
    ×

    ぬっぺっぽふ

    頭と体の区別のつかない、肉のかたまりのようなすがたをもつ。ものがくさったような臭いを放ち、夜になるとあてもなく歩きまわる。

    出没地域:中部地方

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★

    ぬりかべ塗壁
    ×

    塗壁【ぬりかべ】

    巨大な体で通行者の前方をさえぎり、進めなくする。通行者は立ち去るのを待たなくてはならない。

    出没地域:九州地方

    妖力 ★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★

    ぬれおんな濡女
    ×

    濡女【ぬれおんな】

    人間に似た顔と、蛇のような体をもつ。水のあるところに住み、いつも髪がぬれている。獲物をひと飲みにしてしまう大きな口をがあり、ねらったものはほとんど逃がさない。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★★★★★

    ねこまた猫又
    ×

    猫又【ねこまた】

    尾が二股に分かれ、妖力をもった猫。二足歩行したり踊ったりすることがある。人間の言葉も巧みに使うらしい。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    のづち野槌
    ×

    野槌【のづち】

    野の精霊が変化したもの。目や鼻などはなく、柄のない槌のような形をしている。深い山などに住んでいて、ウサギやリスなどを捕食する。ときには人間を襲うこともある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★

    のび野火
    ×

    野火【のび】

    どこからともなく現れ、空中を浮遊する怪火。もしも信頼関係を築ければ、操ることができるという。

    出没地域:四国地方

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    のぶすま野衾
    ×

    野衾【のぶすま】

    夜目がきき、空中を滑空する。ふだんは木の実などを食べているが、ときには人間や動物をおそい、生き血を吸うことがある。

    出没地域:関東地方など

    妖力 ★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★

    はぢっかきはぢっかき
    ×

    はぢっかき

    はずかしさのあまりに死んだ魂が化身したもの。丸くて白いからだつきで、地中に住む。めったにすがたを見せないが、何かのきっかけで地上に出てきてしまうと、両手で頭をかかえてしまう。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    ばっかんにゅうどう馬肝入道
    ×

    馬肝入道【ばっかんにゅうどう】

    大きな鼻と横に広がった耳をもち、黒衣をまとっている。さまざまな毒や薬を使いこなす。重病人をあっという間に治すことができるようだ。

    出没地域:近畿地方

    妖力 ★★★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★

    ははきがみ箒神
    ×

    箒神【ははきがみ】

    古い箒が化身した付喪神。人間にとって有益な存在で、安産の祈願として神とまつられることがある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    びしゃがつくびしゃがつく
    ×

    びしゃがつく

    天候の悪い夜道にあらわれる。背後からビシャビシャという湿った足音をたてて近づくが、ふり返ると、すがたをかくしてしまう。

    出没地域:中部地方、近畿地方など

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    ひとだま人魂
    ×

    人魂【ひとだま】

    亡者の体からはなれた魂が変化し、火の玉となったもの。長い尾をひきながら、空中を浮遊する。夜中の墓地などにあらわれる。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★

    ひひ狒々
    ×

    狒々【ひひ】

    口のとがった猿人のような姿をしている。人間を見ると唇をまくらせ、不気味に笑う。人畜を襲うという説もある。

    出没地域:中部地方など

    妖力 ★★★  危険度 ★★★★  遭遇頻度 ★

    ひゃくもく百目
    ×

    百目【ひゃくもく】

    全身に合わせて100の目をもつ。そのうちのひとつは体の外に飛び出し、宙を移動させることができる。太陽光を大の苦手としていて、出歩くのはもっぱら夜間だという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★

    ひょうとくひょうとく
    ×

    ひょうとく

    いつも頬被りをしている。かまどの日の番をしていたことで、口が前方に伸びた。ヘソから1日に3粒の金を出す。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    びわぼくぼく琵琶牧々
    ×

    琵琶牧々【びわぼくぼく】

    琵琶という古い弦楽器が変化した付喪神。法師のような出で立ちで、杖をついて徘徊する。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    ふたくちおんな二口女
    ×

    二口女【ふたくちおんな】

    後頭部におった傷がそのままふさがらずに、第二の口になった。髪の毛を自在に動かすことができ、第二の口で食事をするときは、髪の毛をつかう。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★

    ぶるぶる震々
    ×

    震々【ぶるぶる】

    全身を震わせるように浮遊し、人間の首もとにとり憑く。とり憑かれた者は、むやみに寒気や恐怖を感じてしまう。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★

    ホヤウカムイホヤウカムイ
    ×

    ホヤウカムイ

    翼のある爬虫類のようなすがたをしている。俵のように太い胴体で頭部と尾が細く、鋭くとがった鼻先は大木をも切りたおす。悪臭をはなち、人間に危害をくわえることもあるが、その悪臭で邪気をはらうこともある。

    出没地域:北海道など

    妖力 ★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★

    まめだぬき豆狸
    ×

    豆狸【まめだぬき】

    大きな陰嚢をもち、それをかぶっている。知能が高く、陰嚢を自在に使っていろいろなものに化けることができる。

    出没地域:近畿地方、四国地方など

    妖力 ★★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★★

    まよいが迷い家
    ×

    迷い家【まよいが】

    神出鬼没の幻の家。訪れたものが二度と出られなくなることがある。そこにある日用品などを持ち帰ることができれば、幸運に恵まれるとわれているが、再訪するのはきわめて困難である。

    出没地域:東北地方、関東地方など

    妖力 ★★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★★★

    みこしにゅうどう見越し入道
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    見越し入道【みこしにゅうどう】

    巨躯の僧侶のような姿で、夜道に現れる。見上げれば見上げるほど大きくなり、そのまま見ていると襲われてしまう。頭から足もとに見下げるように視線を移したり、「見越した」「見抜いた」と叫ぶと、暗やみに消えていくという。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★★★★  遭遇頻度 ★★★★★

    みのわらじ蓑草鞋
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    蓑草鞋【みのわらじ】

    体が蓑、両足が草鞋になっている。昔むかし、凶作が続くにもかかわらず、年貢をきびしくとりたてられた農民がいた。その呪力が古い蓑や草鞋に乗りうつり、妖怪化した。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★

    みぞこしてんぐ溝越天狗
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    溝越天狗【みぞこしてんぐ】

    天狗の使い。神通力は弱く、修行中の天狗。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    もうりょう魍魎
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    魍魎【もうりょう】

    水の精が化けたもの。赤く大きな瞳に長い耳、美しい頭髪をもつ。亡者の肝を好むといわれている。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★★★

    ももんじい百々爺
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    百々爺【ももんじい】

    山奥に住む老人のすがたをした妖怪。長い杖をつき、夜の町にあらわれることがある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    やたがらす八咫烏
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    やたがらす

    八咫烏【やたがらす】

    三本足のカラス。行方を導く神の使いと信仰されることがあり、吉兆をもたらすという。太陽の化身とされることもある。

    出没地域:近畿地方など

    妖力 ★★★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★

    やなり家鳴
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    家鳴【やなり】

    家に棲みつく小型の鬼。天井うらを歩いてきしませることがある。見た目よりも怪力で、集まって家全体をゆらすこともある。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★

    やまおとこ山漢
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    山漢【やまおとこ】

    山中にあらわれる。灰色の肌の毛深い半裸の大男。基本的には人間に友好的で、食べ物などを少しあげると、荷物を運んだり、けが人を背負ってくれたりする。

    出没地域:近畿地方など

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    やまびこ山彦
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    山彦【やまびこ】

    体が毛におおわれた2本足の獣のようなすがたをしている。山や谷の斜面にあらわれて、声や音をまねながら近づいてくるが、害はあたえない。

    出没地域:中国地方、四国地方など

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    やまわらわ山童
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    山童【やまわらわ】

    山奥に住み、カニや木の根などを食べる。人間の山仕事を手伝うこともあるが、いたずらをすることもある。同じくらいの体格のものを見ると、相撲をとりたがる。

    出出没地域:中国地方、四国地方など

    妖力 ★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★★★★★

    ゆきおんな雪女
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    雪女【ゆきおんな】

    白装束を身にまとい、雪のふる夜にあらわれる。人間を見つけると、冷たい息をふきかけて凍えさせ、息をすうときには精気をすいとってしまう。手足は氷のように冷たい。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★★★★  遭遇頻度 ★★★★

    ようこ妖狐
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    妖狐【ようこ】

    100年以上生きたキツネはやがて尾がふたつに分かれ、妖力をもつ。さらに長い年月を生きると尾の数もさらに増え、より強い力をもつようになる。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★  危険度 ★★★  遭遇頻度 ★

    よなきいし夜泣き石
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    夜泣き石【よなきいし】

    霊魂が乗りうつった石。何らかの悲しみを抱えた霊魂なのか、夜になると声をあげて泣く。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    らいじゅう雷獣
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    雷獣【らいじゅう】

    カミナリと同時に空から落ちてくる、鋭い爪をもつ妖怪。妖力が強く、近くにいた者は放心状態になってしまう。トウモロコシを食べると正気に戻るといわれている。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★★  危険度 ★  遭遇頻度 ★

    ろくろっくび轆轤首
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    轆轤首【ろくろっくび】

    首を収縮して、その場にいながら頭部だけを自由に移動させる。ただし昼間はその力が使えない。首が縮んだ状態で、ふつうの人間女性と見分けることは難しい。

    出没地域:全国各地

    妖力 ★★★★  危険度 ★★  遭遇頻度 ★★★★★


妖怪たちは主にロクリン社刊の絵本「ようかいろく」シリーズより抜粋されています。各妖怪の妖力・危険度・遭遇頻度は、絵本の物語をもとにした内容となっています。

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